▲ HOME ... 在宅ケアにおける感染対策と消毒のポイント目次 ... 3.微生物の侵入を防ぐための主な方法(1)-在宅療養者の皮膚・粘膜の衛生-
Point

3.微生物の侵入を防ぐための主な方法(1)

   -在宅療養者の皮膚・粘膜の衛生-

ポイント:

微生物が在宅療養者の体内へ侵入することを防ぐための主な方法には、(1)在宅療養者の皮膚・粘膜の衛生、(2)ケアに用いる器材と薬液の衛生管理、(3)家族・在宅ケアスタッフの手指の衛生、などがあります。
在宅療養者の皮膚・粘膜は、カテーテルを挿入する場所や皮膚のバリアが破れている場所を重点的にケアし、消毒、洗浄、清拭、保護などの方法で衛生を保ちます。

■主にケアする場所

在宅での医療処置のため、在宅療養者の体内にカテーテルなどを挿入している場合、あるいは挿入する場合には、挿入場所とその周辺の皮膚・粘膜を消毒するか、清拭・洗浄し、必要に応じてガーゼなどで保護します。皮膚のバリアが破れている場所も同様です。


■血管カテーテルを挿入している場合や手術後のケア

血管カテーテルを挿入している場所や手術後の創など、医療処置によって皮膚のバリアが破れている場所とその周辺の皮膚は、必要に応じて消毒します。それは、在宅療養者自身の皮膚に存在する微生物であっても、それらが血管カテーテルなどを伝わって体内に侵入してしまうと、感染を起こすことがあるからです。

このような目的で使用される消毒薬の代表は、ポビドンヨード水溶液とクロルヘキシジン水溶液です。消毒の後は、ガーゼやドレッシング材などをかぶせて保護し、外部からの微生物の侵入を防ぎます。

これらの処置は、原則として、訪問看護師などの医療従事者が定期的に行います。


【医療従事者のためのリンク】血管カテーテル挿入部位の皮膚の消毒  手術部位の皮膚・粘膜の消毒 損傷皮膚の消毒 ポビドンヨード クロルへキシジン


■注射前のケア

在宅で注射を行う場合には、注射する場所の皮膚とその周辺を、注射をする前に消毒します。これも通常、医療従事者が行いますが、インスリンなどの自己注射の場合には、医療従事者の事前指導を受けて、在宅療養者自身が行います。

このような目的で使用される消毒薬の代表は、アルコールです。在宅療養者がアルコールに過敏症である場合には、ポビドンヨード(ポピヨドン(r)、イソジン(r)、ネオヨジン(r)など)水溶液を用います。


【医療従事者のためのリンク】注射部位の皮膚の消毒  アルコール ポビドンヨード


■導尿カテーテルを挿入する場合のケア

導尿カテーテルを挿入する場合には、尿道口の周辺の衛生ケアを行います。必ずしも尿道口の消毒は必要なく、挿入前の水拭きなどで清潔にすればよいといわれています。ただし、入浴ができていない場合など不潔であるときには、ポビドンヨード水溶液で消毒します。

導尿カテーテルを挿入したままにする場合(留置カテーテル)には、原則として医療従事者が挿入を行います。在宅療養者自身が1日に何回か導尿カテーテルを挿入する(間歇的)自己導尿の場合には、医療従事者の事前指導を受けて、在宅療養者自身が行います。


【医療従事者のためのリンク】粘膜などの消毒


■全身の清潔

体が不潔であると、皮膚や粘膜に存在する微生物が増殖してしまい、カテーテルを挿入する場所まで不潔になる可能性があります。したがって、なるべく定期的に入浴するなど全身の清潔を保つことも感染対策のひとつです。

なかなか入浴できない場合には、なるべく定期的に全身を清拭して清潔を保ちます。しかし、特別な理由がある場合を除き、全身を消毒する必要はありません。



<< 前のページに戻る  ▲ページトップ △ HOMEに戻る 次のページへ進む >>


Yoshida Pharmaceutical Co.,LTD.